泉沢トンネルが貫通

update 2011/6/15 11:00


 【木古内】北海道新幹線の新青森―新函館駅間の「泉沢トンネル」が貫通し、木古内町橋呉のトンネル坑内で14日、貫通式が行われた。地元自治体や工事関係者らが出席し、工事の節目を祝った。これにより同町内にある4つのトンネル全てが貫通した。また、道新幹線全工区の工事の進ちょく率は事業費ベースで約29%に達し、2011〜12年度に土木工事のピークを迎える。

 泉沢トンネルは、新函館までの新設トンネル6本のうち、「渡島当別」「幸連」「札苅」に次いで4番目の貫通。総延長は1.72キロ。09年6月に着工、11月に掘削を開始した。トンネル部分の工事費は約25億円。今後はコンクリートの工事を行い、13年12月の完成を予定している。

 この日の式典には発注者の鉄道・運輸機構北海道新幹線局や木古内町などから関係者約150人が出席。同機構の高瀬昭雄局長や大森伊佐緒木古内町長、永井正博渡島総合振興局長らが貫通点で握手を交わし、万歳三唱で喜び合ったほか、みこしで酒だるが運び込まれ鏡開きも行われ、坑内は祝福ムードに包まれた。

 高瀬局長は「1年半の歳月をかけ、貫通の日を迎えたが工事の道のりは平坦なものではなかった。4本目の貫通で全線の工事もさらに進んだ。トンネルの完成に向け、安全に工事を進めてほしい」とあさいつ。また、大森町長は「新幹線開業は住民の夢であり、トンネルの貫通で大きく前進した。一日も早い開業に向けできる限りの協力をしていきたい」と語った。

提供 - 函館新聞社


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