10月1日オープン 函館市縄文文化交流センター
update 2011/6/11 10:31
函館市南茅部地区で道内唯一の国宝「中空土偶」を展示する施設「函館市縄文文化交流センター」(臼尻町)が10月1日にオープンすることが決まった。市教委は周辺に現存する歴史的価値の高い遺跡群の世界遺産登録への弾みにしたい考えで、新たな縄文文化の情報発信拠点や今年開業の目玉の観光施設として期待される。(森健太郎)
10日に開かれた市教委の定例会で、同センター条例の施行日が決まったことで開業日が確定した。同センターは2007年に国宝指定を受けた「中空土偶」のほか、付近の大船、垣ノ島、著保内野(ちょぼないの)遺跡などで発掘された土器、石器を展示し、縄文の文化や精神を紹介する。
同センターは09年10月に着工し、鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積は約1700平方b。建物はほぼ完成し、現在は展示品の選定や備品の発注などの準備を進めている。国宝が見られる国内初の道の駅として「縄文ロマン南かやべ」(国に名称登録申請中)も併設する。 国宝を扱うため登録上は博物館という位置づけで、当面は展示に必要な学芸員の市職員を3人程度配置し、直営方式で運営する。清掃、警備などの施設管理や、情報発信、学習機能などのソフト面は業者に委託する。将来的には指定管理者制度への移行を目指す。
市教委の種田貴司生涯学習部長は「いまに続く豊かな海のもとで、長年にわたり縄文文化が栄えた歴史やロマンを全国、世界に発信したい」とし、ポスターの作製などPR活動を本格化させる。一般の入館料は300円、大学生や高校生、函館市外の小中学生は150円。市内の小中学生と幼児は無料。開館時間は午前9時〜午後5時(11〜3月は午後4時半まで)。月曜定休。
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