どさんこフェス2年ぶり開催へ

update 2011/6/9 13:22


 宮崎県内で猛威をふるった家畜伝染病、口蹄疫(こうていえき)の影響で昨年中止になった「第6回どさんこフェスタin函館」が7月3日、緑の島(大町15)で2年ぶりに開かれる。馬上から的を射る目玉競技「全国やぶさめ競技函館大会」では、これまでの個人戦に加え、選抜選手権、団体戦が初めて行われる。

 本道を開拓してきた「ドサンコ馬」「和種馬」でまちおこしをしようと2005年から開催。「どさんこワールド函館」をつくる会実行委員会(池田茂代表)が主催しており、毎年3000〜4000人が来場する。東日本大震災発生を受け、当初は自粛も考えたが「こういう時こそ函館を盛り上げよう」と開催を決めた。

 流鏑馬(やぶさめ)は騎射の一種で、鏑矢(かぶらや)で的を射る日本古来の伝統武芸。同大会は、従来の個人戦(一般予選・決勝戦)と選抜選手による個人戦、団体戦。いずれも約180メートルの走路で、50メートル間隔にある的への的中率とタイムを競う。

 今回初開催の選抜選手権には、過去の同大会優勝者や全国のインストラクターらプロが大勢出場。「前向き」「真横」「後ろ向き」と、走者にとって的の向きがこれまでと違い難易度が高い。同じくプロらの出場する団体戦は、3カ所に向きが異なる的を3つ並べ、1チーム3人が続けざまに疾走して矢を放つルールで、ハイレベルな戦いが繰り広げられる。

 一般予選部門には全国から約40人がエントリーする予定。また、乗馬体験(200円)や和式馬具の無料展示会、ひづめ鉄投げ、さらには、障害児が乗馬を披露するアトラクションも初めて披露される。

 実行委事務局長で、同大会で3度の優勝経験を持つ池田賢治さん(29)は「プロ同士の技術に加え、これまでになかったチームならではの協調性も楽しむことができる。人馬一体の迫力を楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。

 同フェスタは午前9時半から開会式。同10時の一般予選から競技が始まる。午後3時半表彰式。入場無料で雨天決行。問い合わせは実行委TEL0138-54-1340。

提供 - 函館新聞社


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