無料クーポン好調 子宮頚がん、乳がんの受診率アップ…昨年度函館市
update 2011/6/7 10:14
函館市の昨年度の女性特有のがん検診の受診率は、子宮頚がんが34・1%(前年度比5・6%増)、乳がんが28・0%(同8・5%増)と上昇した。09年度から始めた無料クーポンの利用がまずまずの伸びを示しており、市立函館保健所は本年度もクーポン券を配布した。有効期限は今月から来年2月28日までで、同保健所は「初期の段階で発見することが大事」と、早めの受診を呼び掛けている。
同保健所健康づくり推進室健康増進課によると、無料クーポンを使った子宮頚がん検診は昨年度、対象者8055人に対し、35%に当たる2822人(前年度比9・3%増)が受診。乳がん検診も対象者1万1165人のうち3279人(同5・6%増)が受診した。既存検診の受診率は子宮頚がん23・0%、乳がん11・6%でともに前年度を下回ったが、クーポン利用分で補った。
同課は「10月の乳がん啓発月間で五稜郭タワーがシンボルカラーのピンク色にライトアップされたり、民間による日曜検診などの取り組みが進んでおり、関心が高まった」とみている。
無料クーポンは乳がんで40〜60歳、子宮頚がんは20〜40歳のいずれも5歳刻みが対象。本年度は乳がんで1万442人、子宮頚がんで7771人に配布した。
子宮頚がんは16カ所、乳がんは9カ所の医療機関で検診が受けられる。乳がん検診は本年度、3カ所で日曜日の検診を年数回行う予定だ。
クーポンの利用は例年、有効期限終了前の2月に受診者が集中しており、昨年度は子宮頚がん847人、乳がんは815人が2月に受けた。医療機関が込み合って受診できない場合も想定されるため、同保健所は「受診者が終盤に集中しないよう、女性の多い職場での周知やフリーペーパーでの呼びかけを図っていく」と話している。
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