函館市3月の生活保護率 5カ月連続過去最多

update 2011/6/6 10:26


 函館市の3月の生活保護率は45・1‰(パーミル=人口1000人当たりの被保護者数)となり、前年同月(43・3‰)と前月(44・7‰)をそれぞれ上回り、保護率と保護者数ともに5カ月連続で過去最多を更新した。懸念された東日本大震災の影響はさほど大きくはないが、異常なペースでの増加に歯止めがかからない。函館市福祉事務所は「前年比1・8‰の増加はかなり厳しい」とする。

 同市の保護率は、保護を受けやすい冬期(11〜3月)となった昨年11月以降増加しており、今回も過去最多を更新した。5カ月間の保護率の増加幅は1・3ポイント。3月は前月比0・4ポイント増で、これまでと比べても特に大きく増えている。保護者数は同111人増加した。

 これについて同福祉事務所は「相談は相変わらず多く寄せられている」とし、保護開始世帯の理由で今回特に増加した「手持ち現金・預金等の減少・喪失」を示す。2月には31件だったが、3月は2倍の62件となっており、「長引く不況で持ちこたえられなくなった人が多いのではないか」とみる。

 震災の影響については「一部相談はあるが大きく影響はない」とする。夏基準となるため通常は減少する4月については「例年通り減るかは不透明」だ。

 全道の市部での函館の位置は2月と変わらず、三笠(45・9‰)に次ぐ3番目。最も高いのは釧路(53・9‰)で、4番目は歌志内(43・4‰)。北斗市は前年同月比1・1ポイント増だが、17・2‰と前月と同じ値を維持。保護者数は1人減少した。

 道南の町部では、渡島管内が前年同月比0・7ポイント増の23・5‰、桧山管内は同1・0ポイント増の32・9‰。特に江差と長万部、松前の増加が際立つ。鹿部や木古内、今金などは逆に減少した。

提供 - 函館新聞社


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