函館市10年度、情報公開請求者が過去最多
update 2011/6/5 10:47
函館市がまとめた2010年度の情報公開制度と個人情報保護制度の利用状況によると、情報公開制度に基づく公文書の公開請求者は延べ191人で、1991年の同制度開始以来過去最多となった。請求内容に該当した公文書は1万5056件と、過去2番目の多さ。学校長の裁量で自由に使える「知恵の予算」に関する公文書が全体の4分の3と突出しており、その使われ方への高い関心がうかがえる。
請求のうち、公開された公文書は1万1098件。プライバシー保護などの理由で一部非公開となったのは3820件、非公開122件、申請者が取り下げたケースは16件だった。
過去3年間の請求人数と受け付け件数は、07年度147人2287件、08年度92人2821件、09年度156人4456件。決定に対する不服申し立てはなかった。市文書法制課は「知りたい情報を行政が持っていることが周知されてきており、請求に対する垣根が低くなってきている」とし、制度が浸透しているとみる。
請求の多かった公文書は、前市長の目玉政策だった知恵の予算関係文書が1万1966件と、全体の75%弱を占めている。同課によると、学校の事業実施にあたっての物品購入費や、外部講師への報酬費などに関する請求が多かったという。このほかでは例年同様、建築計画の関係書類(744件)や街区符号・住居番号の決定通知書(549件)の請求が多かった。半面、政務調査費の関係文書は117件と、前年度の626件から大きく減少している。
個人情報保護制度の運用状況は2760件。市が新たな業務などで個人情報を収集する場合に取られる手続きで、市長部局が1992件と全体の7割以上を占めている。市から他の官公庁へ提供された個人情報は11万5725件で、財務部税務室が4万9598件、福祉事務所介護高齢福祉課が4万3862件と多い。また、自身に関する個人情報の開示請求は11人から19件あり、12件が開示、1件が一部開示。非開示は5件で、1件は申請者が取り下げた。
情報公開請求と個人情報開示請求は、市役所6階の文書法制課が窓口となり、原則として14日以内に開示するか否かを決定する。
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