函館物産協 売上高24億 9年ぶり減

update 2011/6/4 13:08


函館物産協会(石黒義男会長)はこのほど、2010年度の売上高をまとめた。全国各地の百貨店で開かれた物産展での売り上げは前年度比1・8%減の24億1174万円で、01年度以来の減少に転じたが、5年連続で20億円台を維持している。同協会事務局は「長引く景気低迷が影響して、来場客の購入単価が低下している」と分析している。

 同協会によると、昨年度は全国各地で開かれた道主催の「北海道の物産と観光展」が35会場、百貨店主催の物産展が200会場で、延べ235会場に参加。同協会の単独開催も2会場あった。

 物産展は近年、春と秋に年2回開催する百貨店も多く、会期を延長して集客を伸ばすといった工夫も凝らして行っている。昨年度は春先から好調を維持していたが、夏から秋にかけて伸び悩み、9〜11月上旬は前年度の8割ほどの売り上げにとどまったという。大半は函館のみならず道内他地域の産品も扱っているため、商品の人気が一段落した際には全体に影響が出る。

 函館の産品ではコンブ、イカなどの海産物や海鮮弁当、スイーツが一定の人気を集めている。その一方では「景気低迷で安価な商品の売り上げが良くなっている。中には1000円に弁当の値段をそろえ、お得感を出す百貨店もある」(同協会事務局)としている。

 本年度も10年度と同規模の参加を予定しているが、東日本大震災の影響で消費マインドの低下が懸念され、中止や延期も数カ所ある。物産展そのものの頭打ち感も出てきた中で、同協会は「取り引きのあるシンガポールでの開催が増えている。風評被害の心配もあるが、安全性をアピールしながら海外に目を向けていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社


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