豊漁願い初出漁…イカ漁
update 2011/6/3 10:27
道南海域のスルメイカ(マイカ)漁が1日解禁され、初日は強風のため出漁を見合わせた函館市漁協の函館小型いか釣部会(佐藤豊次部会長、部会員25人)は2日、函館漁港(入舟町)から今季初出漁した。今季は低水温による魚群の北上の遅れや、漁船の燃油高騰など厳しい漁業環境の中、漁師は豊漁と魚価安定という願いを込めて出漁。この時期の好漁場は松前沖で夜にかけて漁が行われ、3日早朝に初水揚げされる。
スルメイカは道南の夏を代表する水産物。新鮮な刺し身は、身が透き通っていてコリコリとした食感が市民や観光客の舌をうならせる。盛漁期には漁船の漁火(いさりび)が津軽海峡に瞬き、函館の夜景に彩りを添える。
同部会のイカ釣り漁船は25隻。5月28日に同漁港で大漁祈願祭を開き、今季の操業に備えた。
2日は午前10時すぎを皮切りに正午ごろまで続々と出漁。漁場となる松前小島付近までは省エネ¢枕sにより約6時間をかけて到着。午後6時ごろから同11時半ごろまで漁を行った後、翌日の午前4〜5時ごろに帰港する。この日は出漁に先立ち、函館海上保安部が漁船に対し火災事故防止を指導した。
男性漁師(62)は「本州の日本海側での漁がいまひとつのようで、松前沖も当てにならない。商売にならないのなら、燃料代も高いので漁を休む。たくさん取れて良い値が付いてほしい」と話していた。
函館水産試験場が先に発表した日本海スルメイカ北上期調査結果によると、松前沖から秋田県男鹿半島沖にかけての分布密度は2001年以降で最も少なく、魚体の大きさも昨年や過去5年平均に比べ小さいとしている。漁期は来年1月末まで。 3日午前5時半から、函館市水産物地方卸売市場(豊川町)で初せりが行われる。
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