10月14〜16日に函館で全国朝市サミット

update 2011/6/1 11:14


 全国の朝市が集う「第16回全国朝市サミット2011in函館」の日程や概要が決まった。31日に函館朝市で実行委員会が発足し、初回の会議を開催。委員長を務める函館朝市協同組合連合会の井上敏廣理事長は、東日本大震災により中止も視野に検討したが、「やるべきと判断した。お互いに励まし合い、函館朝市が元気だと全国にアピールしたい」と決意した。開催は10月14〜16日。

 同サミットは全国朝市サミット協議会(14団体)が主体となり、1988年に初回を開催。函館では2001年9月に初めて実施しており、今回が10年ぶり2回目となる。09年に長崎県佐世保市で行った第14回サミットで開催地として正式決定し、函館では2、3月に準備委員会を行って事前の調整を行ってきた。

 実行委は函館朝市協同組合連合会と道連合会青年部、渡島蔬(そ)菜農業協同組合、函館市、函館商工会議所、函館国際観光コンベンション協会など7者で組織する。初回の会議には約20人が出席。井上委員長は「成功のためには皆様のご協力が必要です」と呼びかけ、一丸となって震災からの復興を全国に発信する意気込みを伝えた。

主なスケジュールは、10月14日は前夜祭として歓迎レセプションや夜景観賞会などを企画。同15日には総会や交流会などを企画しており、最大で300人程度が参加する見込み。今後の協議会運営や組織のあり方について話し合う理事会は「サミットの意義を深めるために様々な討議をしたい」(井上委員長)と意気込む。同15、16両日の「ご当地グルメサミット」は朝市駐車場を会場に、全国の朝市の特産品などを販売。各店舗でも「特別バザール」を行う。

 詳細な内容はフォーラム、セレモニー、イベントの3部会に分かれて今後詰める。6月上旬から各部会を行い、その後10月上旬までに3回の実行委を開いて決定する。出席者は「震災後の気分を盛り上げたい」(函館商工会議所)、「知恵を絞り集客につなげたい」(函館国際観光コンベンション協会)などと期待した。事業費は約1000万円で、うち150万円ずつを市と道が負担する予定。

提供 - 函館新聞社


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