市長査定始まる 工藤市政初の政策予算

update 2011/5/31 10:37


函館市長選後の政策予算などを盛り込む、市の本年度補正予算の市長査定が30日から始まった。工藤寿樹市長の初めての政策予算で、6月30日開会予定の定例市議会に提出する。財政状況が厳しい中、選挙戦で掲げた政策の実現に向けた予算をどれだけ措置できるか注目される。

 2月に西尾正範前市長が発表した当初予算(一般会計で1310億1600万円)は、市長選を控えていたため新規事業を抑えた骨格編成となり、今回の補正予算が肉付けとなる。

 工藤市長は査定を前に、政策パンフレットの中で早期に予算化が可能な事業に着手するとともに、東日本大震災後の経済状況を考慮し「緊急措置が必要なものは適宜やりたい」と述べた。財源調整については「行財政改革をやらなければ出てこない」とし、来年度予算に向けて行革に着手する考えを示した。

 同市長は商店街の活性化に向け、6月定例会での市内の商店街に対する交付金制度の設置に意欲を示している。市長査定には「元気いっぱい商店街等支援事業費」として5000万円を要求しており、事業実施計画を策定した商店街組合や商工会などを対象に、構成員数を基準に300〜100万円を交付する内容となっている。

 査定には中林重雄、片岡格両副市長をはじめ、企画、財務部長らが同席。川村義浩財政課長が各部局から予算要求のあった事業について説明した。査定は6月2日まで行われる予定。

提供 - 函館新聞社


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