小説に込めた思い語る 「吃音」著者の佐藤さん講演
update 2011/5/30 10:13
ことし4月21日に全国販売され、大きな話題を集めている小説「吃音(きつおん)センセイ―桜舞う校庭で」(講談社)の著者で、函館市内で幅広く事業展開する佐藤文昭さん(31)の講演&サイン会が29日、書店「栄好堂美原店」(美原3)で開かれた。多くのファンが詰めかけ、佐藤さんが著書に込めた思いなどに耳を傾けた。
吃音というハンディを抱えながらも、人との出会いを通して成長していく、国語教師になった実在女性の半生が描かれている。同書店では初回入荷分が即完売。急きょ130冊を再入荷するなどの反響の大きさを受けて、同店が講演会を企画した。
女性が吃音を乗り越えるきっかけとなった2つの出会いを紹介した佐藤さんは、「生き抜くことこそに本当の価値があることだと学んだ。実際の話を通して生きる力を多くの人に伝えたかった」と書籍化の経緯を説明。考え方の転換や言葉遣いを意識し、「人から“ありがとう”と言われる人生を歩んでいこう」と提唱していた。サイン会にも多くの読者が列をなし、握手や記念撮影をしていた。
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