大間原発建設反対訴え 函館でデモ行進 170人参加

update 2011/5/29 10:27


青森県大間町に電源開発(東京)が建設中の大間原発をめぐり、建設反対を訴える「5.28バイバイ大間原発はこだてウォーク!」が28日、函館市中心部で行われた。福島第1原発事故後、函館で大規模な反対イベントが行われたのは初めて。約170人が千代台公園から五稜郭公園までを約1時間かけてデモ行進、「大間原発は大間違い!」と市民にアピールした。

 函館の市民団体「大間原発訴訟の会」の竹田とし子代表、NPO法人南北海道自然エネルギープロジェクトのピーター・ハウレット代表理事(函館ラ・サール高教諭)らが呼び掛け人となり、実行委が主催。

 行進に先立ち、千代台公園で行われた集会で、竹田代表は「函館に住む人にとって大間は人ごとではない。原発は地震にも津波にも弱いことがはっきりした。子供たちに原発を残したくはない。事故が起きる前に私たちの手でとめよう」とスピーチした。

 参加者は、横断幕やプラカードを掲げて「大間〜函館20`」「大間〜函館近すぎる」「エネルギーシフト」などと叫びながら、まちなかをゆっくりと行進した。

 函館市美原から参加した齋藤平太郎さん(71)は「原発はメンテナンスがいい加減で、燃えかすの処理もできず危険。原発に頼らないエネルギー政策への転換が必要」と話していた。

 なお、東日本大震災から3カ月目となる6月11日にも、函館市内で同様のイベントが計画されている。

提供 - 函館新聞社


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