旧函館博物館を一般開放

update 2011/5/26 09:57


 市立函館博物館(田原良信館長)は25日、道指定有形文化財の旧函館博物館1号(函館公園内)の内部を一般開放した。国内に現存する最古の洋風木造建築物をひと目見ようと、多くの市民が訪れた。

 同建物は開拓史函館仮博物場として1879(明治12)年5月25日に開場。北海道で発掘された考古学資料や珍しい動物標本など函館の文化財を多く所蔵していたが、1966(昭和41)年に現在の市立函館博物館本館の開館を受けて閉館となった。

 この日は午前10時の開始から多くの来場者がつめかけ、館内を見学。当時展示されていた北海道の考古学資料、アイヌ民族資料、動植物資料などのパネルを興味深く見つめた。来場者のなかには昭和20年代に、同建物の入り口で発券作業をしていたという市内の80代女性の姿も。「着物を着て、訪れる人を毎日迎えた。当時は館長自らが展示物をリヤカーに乗せ、近くの学校に出かけて出前博物館を行っていた。熱心な姿を今も思いだす。ここにはたくさんの歴史が詰まっている」と懐かしそうに目を細めた。

 函館市の佐々木洋子さんは「ここに入ったのは初めて。資料を見ていると、132年の歴史を感じる」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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