函館市議会の議長・副議長会見、議会改革に意欲
update 2011/5/25 10:14
函館市議会の能登谷公議長(61)=市政クラブ=と板倉一幸副議長(60)=民主・市民ネット=が24日、就任会見を開いた。能登谷議長は、改選前から議論を進めている議会報告会の開催について「年2〜3回開けるように、細部の検討が必要」と述べ、市民に開かれた議会改革の実現に意欲を示した。
能登谷議長は報告会について「ただ開いたというアリバイ作りではいけない」とした上で、他都市の視察を踏まえ「報告会で要望したものは実現できると思われていることや、スムーズな会の進行などの問題点をクリアする必要がある」と語った。さらに「市民の負託を受けた中で議員自身が条例を作ることが必要」と述べ、議員からの条例提案を推進したいとした。
板倉副議長は「市民に信頼され、安心して任せていただける議会を作ることが基本。不安や不信の払しょくに取り組みたい」とし、関心度の向上に向けて情報公開を積極的に進める考えを示した。
4月に就任した工藤寿樹市長に対して、能登谷議長は「ある時は後押しし、時にはブレーキをかけながら是々非々の立場でチェックしたい」、板倉副議長も「二元代表制をわきまえ、チェックする視点を忘れずにやりたい」と述べた。
このほか、市の現状や課題として大間原発への懸念や、政治への関心度向上、議員報酬・政務調査費などを挙げた。大間原発に関しては「イデオロギーがあり一つにまとまるのは難しいが、原発への関心は高い。市議会の意見を大間や青森にどう伝えるかが問題」(能登谷議長)、「われわれの役割は市民の命を守ること。関係する行政や議会に声を届けながら協議することになる」(板倉副議長)とした。
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