10月に函館初の全国産業観光フォーラム
update 2011/5/19 10:18
歴史的な建造物や産業遺産を活用した新しい観光形態の「産業観光」の推進を目指す「全国産業観光フォーラムinはこだて」が10月13、14日に函館市内で開かれることが決まった。11回目にして函館初開催で、過去最大の1000人規模の参加を予定。これまでの観光より一歩踏み込んだ産業的な魅力で観光客の知的好奇心をくすぐり、函館観光の新たな切り口を全国に発信する。
同フォーラムは2001年に名古屋市で初開催し、道内では第4回(05年)の札幌に次いで2都市目。全国から観光関係者らが集まり、有識者の記念講演や分科会、体験型の見学会などを通じて、現代に受け継がれる産業的な施設や技術を観光振興に生かすための方策を探る。
函館開催は全国産業観光推進協議会、日本観光振興協会、市、函館商工会議所など10団体で構成する実行委の主催で、「豊かな海に育まれた函館の産業と観光=vがテーマ。函館市民会館をメーン会場に、1日目は作家の荒俣宏氏の基調講演のほか、歴史的建造物や食、文化財のデジタル保存などの観点で3つの分科会を開く。
2日目は道南の産業観光を体験しながら視察する5コースを用意。函館どつくや函館山の要塞(ようさい)など西部地区の産業遺産を巡る街歩きをはじめ、市内南茅部地区のコンブ加工技術や縄文文化を学ぶルート、函館近郊まで足を伸ばして一次産業に触れたり、新幹線工事現場を見学したりする1泊2日のコースもある。
18日には実行委が発足し、実行委員長の工藤寿樹市長は「函館を全国にPRする絶好の機会。関係機関で協力してフォーラムを成功させよう」と述べた。市観光振興課は「産業観光はまちづくりの過程でもある。函館に現存する多くの産業資源を観光と組み合わせ、市民にもまちの魅力を再発見してもらうきっかけにしたい」としている。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。