函館中央病院にフットケア外来
update 2011/5/16 10:05
函館中央病院(函館市本町33、橋本友幸院長)はこのほど、糖尿病による足病変などを予防、ケアする「フットケア外来」を開設した。専門知識を習得した内科の看護師2人が対応しており、同病院は「糖尿病患者の足を守るケアに努めたい」としている。
担当の看護師は佐々木栄理子さんと岩館涼子さんで、道看護協会主催のフットケア研修会や日本総合研究所のセミナーを受け、知識と技術を学んだ。
糖尿病は症状が悪化すると、網膜症や神経障害、糖尿病腎症などの合併生を引き起こす。足の場合、神経障害や血流障害、抵抗力の低下によって傷やでき物が治りにくくなる足病変になり、重症化すると壊疽(えそ)して足を切断するケースもある。
フットケア外来は近年、診療報酬で糖尿病合併症管理料が加算されたことに伴い、開設する医療機関が増えているという。
同病院は毎週火曜午後2時から診療を行い、糖尿病で通院治療中や糖尿病の診断を受けた患者を対象に内科主治医の指示に基づいてケアをする。予約制。
足の知覚検査や皮膚、爪などの状態の観察などを行った後、ケアの方法を決め、患者に対してもセルフケアや日常生活の注意点も指導していく。必要があれば足の爪切りや角質のケアのほか、足浴やシャボンラッピング(泡足浴)も行う。
当面は足病変を予防するケアを重視していく方針で、佐々木さんは「糖尿病になると痛みや症状が現れにくくなるので、足のケアに対する関心を持ってもらえるようサポートしていきたい」、岩館さんも「患者さんの生活レベルを下げないよう努めていきたい」と意気込みを話している。
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