桜舞う舞台 高校生の筆躍動 

update 2011/5/15 14:03


 【松前】松前高校と市立函館高校、函館西高校の書道部が14日、花見客でにぎわう松前城の前で書道パフォーマンスを披露した。3校合わせて約40人の生徒が、サクラの花びらが舞い散る舞台で大きな紙に筆を走らせた。会場には300人を超える町民や観光客が訪れ、高校生が筆を振るう姿に見入っていた。 松前高が「書のまち松前」をアピールしようと、観光客が大勢訪れるさくらまつり期間中にイベントを計画。函館市内の実力校2校も招いた。同校のテーマは「桜」。縦4.2メートル、横5.8メートルの巨大な紙に人気グループ「嵐」の「サクラ咲ケ」の一節を力強く書き上げた。

 市立函館高は石川啄木の「潮かをる北の浜辺の」を、ダイナッミクな作品に仕上げ、函館西高も啄木の「山に向ひて言ふことなし」を象形文字を使って巧みに表現した。

 再び松前高が登場。今度は雰囲気を変え、しっとりとした曲を流しながら、サクラが舞い散る情景を書いた。各校とも持ち味を生かし豪快な筆さばきを披露。作品が完成するたびに観客から大きな拍手が送られた。

 同校書道部部長の堀川梨奈さん(3年)は「緊張したが今までで一番いい出来だった」と満足そうに話していた。

提供 - 函館新聞社


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