函館市議会構成決まる
update 2011/5/12 10:04
改選後の函館市議会の会派結成届が11日、締め切られた。旧新生クラブの議員が中心となり、旧市民クラブの一部議員を取り込んで新たに「市政クラブ」を結成、11人を集めて最大会派となった。旧市民クラブは2人減り、名称を維持し4人で結成、保守系の大同団結は今回もならなかった。民主党系の民主・市民ネットは8人で第2会派。全5会派とも工藤寿樹市長に対しては是々非々のスタンスで臨む構えだ。
市政クラブは、改選前まで議長を務めた吉田崇仁氏(旧戸井町から通算8期)を会長に、幹事長は3期目の佐古一夫氏。議長候補に関し、市政クラブは「会派内や他会派との調整が必要」とし、当選回数から女性議員が議長候補となる可能性もある。
工藤市長が主に保守層を地盤とするだけに、同会派を与党とみる向きもあるが、吉田会長は「市民の負託に応えることは市長も議員も同じで、是々非々がふさわしい。第1会派の自覚を持ってやっていく」と話す。
民主・市民ネットは8期目の福島恭二氏が会長、3期の斉藤佐知子氏が幹事長を務める。民主党が市長選を自主投票とした関係から「是々非々の姿勢で臨む」(福島会長)。副議長候補には4期目の板倉一幸氏を推す方針。
4人となった市民クラブは、7期目の小野沢猛史氏が会長。小野沢会長は「誰が市長になっても姿勢は変わらない。しっかりと議論ができる会派づくりを目指す」。
公明党は4人。茂木修団長(4期)は「地方議会は是々非々の立場を取らなくてはならない」とした上で、工藤市長が掲げる行財政改革路線を支持する姿勢も見せる。
共産党は3人。市戸ゆたか団長(3期)と紺谷克孝幹事長(2期)は「市長が打ち出した子ども条例の制定と、われわれが主張する子どもの権利条例との違いなどを6月議会で聞きたい。大間原発への対応も問いたい」とする。
各会派とも「工藤市長の出方次第」とするが、「西尾正範前市長の施策をすべてひっくり返すのはいかがか」「行政の継続性を考慮し、いい取り組みは残してほしい」との意見も聞かれている。
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