ツアー再開へ震災後初 北京から視察団
update 2011/5/11 10:18
東日本大震災の影響で激減した中国からの観光客を呼び戻そうと、北京の大手旅行会社の担当者が10日、函館入りし、函館市内の観光名所を視察した。一行は13日まで4泊5日の日程で道南を中心に巡り、観光地としての安全性を確認。早ければ6月以降のツアー企画に盛り込みたい考え。
中国から道内への観光視察団の訪問は震災発生後初めて。2月に北京で行った函館の官民の観光トップセールスがきっかけで、北京を拠点に日本向けツアーを扱う北京国際旅行社や中国青年旅行社などから10人が参加し、全日空や函館市が協力した。
もともと中国本土での北海道人気は根強いが、震災や原発事故の発生で状況は一変。今回は津波被害から復興した函館の観光スポットを見学してもらい、中国からの道内向けツアーの再開につなげる狙いだ。一行はこの日、市内の五稜郭公園やトラピスチヌ修道院などを回り、函館のホテル・観光施設の関係者と商談も行った。
北京国際旅行社のル・ジエンさんは「本土では地震よりも原発被害が心配。この目で確認できた安全性を中国でPRしたい」とし、6月にも函館を組み込んだツアーを企画する考えを示した。中国青年旅行社のチャン・ディさんは「函館は夜景、温泉、食べ物と中国人が旅先で求めるものがそろっている。知名度は低いが、日本のようで日本ではない雰囲気が今後好まれていくはず」と話した。
一行は11日に朝市や西部地区を巡り、大沼で宿泊。12日に札幌に移動し、13日に新千歳から成田経由で帰国する。
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