福島県産イチゴ使って支援、調理師専門学校で調理実習

update 2011/5/10 12:59


 函館短期大学付設調理師専門学校(下野茂校長)で9日、福島県産イチゴを使って調理実習を行った。同県産農作物応援プロジェクトの一環で、学生らは実習を通じて、食の安全や風評被害について学んだ。

 震災後、福島県産の農作物が安全検査をクリアしても放射能の影響などを懸念されて市場に出回らず、同県の農家は甚大な被害を受けている。この問題について、同校では「今、私たちが出来ることは美味しく作って食べることでは」と考え、同取り組みを企画。石川青果(日乃出町)に協力要請して福島県産とちおとめを取り寄せた。

 製菓衛生士科ではスポンジにカスタードクリームとイチゴをサンドしたフレジェを作った。学生らは粒の揃った立派なイチゴに感心しながら、手際良く作業を進めた。一方、調理師科の西洋料理コースではイチゴをソテーし、ホワイトバルサミコと合わせたソースをバニラアイスに添えたデザートを作った。試食した学生らは「甘酸っぱくておいしい」と笑顔を浮かべていた。

 同校では5月16日までの1週間を福島応援ウィークとして、実習に福島県産イチゴ取り入れたりイチゴの試食会を行い、食の安全性についての知識を深める。また、今後は他の作物も入荷しだい実習に取り入れていく予定という。

提供 - 函館新聞社


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