函館市の公共工事、2年連続で100億円超
update 2011/5/9 11:39
函館市は、2010年度の公共工事実績(財務部調度課、水道局、交通局、病院局発注分)をまとめた。調度課発注件数は445件で前年度比102件、18.7%減と大幅に減少したが、金額は74億5512万円で同2億4882万円、3.3%減と小幅にとどまった。4発注部署のトータルでは605件、103億6300万円(同4.0%減)と、2年連続で100億円を上回った。
調度課発注分は受注金額上位16社までが1億円以上で、トップ3はいずれも地元企業。
同課によると1位の高木組は8位・三光工業など3社と共同事業体(JV)を組み、弥生小学校校舎1工区の新築主体工事を受注。2位の今井工務店は市立障がい児・者統合施設新築主体工事1工区、3位の徳建設も同2工区をメーンで受注した。このほか、6位の曲小小倉工務店は中道四稜郭通道路改良工事、7位の平林組は市道大野新道舗装道新設工事などを受注している。工事1件あたりの平均受注額(緊急修繕工事を除く)は1675万円で、前年度から48万円減となっている。
調度課発注分のうち主要7工種の件数と金額は、土木が29件9億925万円、建築が24件24億7543万円、電気が22件4億9707万円、管が25件7億7216万円、舗装が62件13億7722万円、造園が9件6872万円、鋼構造は4件5103万円。
また10年度の水道局発注工事は147件、27億4763万円で、交通局は12件、1億5693万円。病院局も1件発注し、332万円だった。
件数、金額はここ数年、厳しい経済状況を受けて減少が続いていたが、昨年度は弥生小などの大型工事に加え、市が09年度同様に緊急経済対策として年度末に前倒し発注を行ったことや、100万円単位の小規模工事などを実施したことで、2年連続で総額100億円規模となった。
本年度の公共工事のうち、大規模なものでは北消防署庁舎改築、弥生小の屋内運動場新築などが予定されている。
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