大阪の客船15日に函館寄港、震災後初
update 2011/5/7 10:53
日本クルーズ客船(大阪)の大型客船「ぱしふぃっくびいなす」(2万6594トン)が15日、函館港に寄港する。東日本大震災後、クルーズ客船が道内に入港するのは初めて。外国船を中心に寄港のキャンセルが相次ぐ中、函館市は「函館が安全で、元気であることを知ってもらいたい」と歓迎している。
同社が震災前に企画した「春探訪日本一周クルーズ」の一環。9日に横浜を出港し、神戸を経由して九州や北陸の港を巡り、15日午前9時に函館港西ふ頭に接岸する。函館では函館山からの夜景を楽しむ乗船客向けのシャトルバスが運行され、翌日午前零時に八戸に向けて出港する。
同社によると、震災の影響で100人ほどがキャンセルし、現時点では約310人が参加予定という。福島第一原発事故の影響で、函館の次の寄港地、八戸から横浜港に戻る際、同原発から約180キロ離れた海域を航行することになり、八戸での滞在時間が短縮された。
函館港には本年度予定された11隻のうち、半数以上の6隻が寄港を中止。特に5月は5隻中4隻がキャンセルとなった。市港湾空港振興課は「風評被害や自粛ムードが広がる中、本年度1隻目の客船入港が決まってうれしい。函館や国内のクルーズの安全性のアピールにつなげたい」と今後の巻き返しに期待する。
当日は岸壁での歓迎セレモニーや船内で「いか踊り」実行委による見送りイベントなどを予定している。同社は「函館も一部被災している地域なのに前向きに受け入れていただけることに感謝したい。お客さんにもその気持ちは伝わるはず」と話している。
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