函館市議会、会派再編大詰め
update 2011/5/7 10:52
改選された函館市議会は、会派再編に向けた水面下の動きが大詰めを迎えている。各会派は今月11日に会派構成や役職を市に提出するが、改選のたびにささやかれる保守一本化は今回も困難な情勢。現職を破り初当選した工藤寿樹新市長への対応や、5月23、24日に予定される臨時会で選ばれる新議長をめぐる動向が焦点となっている。
改選前の会派構成は保守系の新生クラブが10人、民主党系の民主・市民ネット9人、保守系の市民クラブが6人、公明党5人、共産党4人、無所属が2人。今回は定数が38から30に削減。現職は出馬した24人が全員当選し、元職1人と新人5人(うち政党所属3人)が当選した。
選挙直後には保守系の大同団結に向けた動きがみられたが、「過去には任期途中に保守会派が分裂したケースがあり、その時からいる議員も多い」(市幹部)ことから、一本化は困難との見方が強い。
関係者の話を総合すると、改選前最大会派だった新生クラブが、市民クラブに在籍した一部議員や新人と接触しており、現段階では11人で構成し、最大会派となる見通し。市民クラブ系は3〜4人とみられ、新人にも参加を呼び掛けている。
民主・市民ネットは8人が有力。工藤市長は主に保守層から支持を集めたが、民主系の一部も支持に回ったことから、「是々非々の姿勢で臨むことになる」(ある市議)としている。
また、最大会派からの選出が慣例となっている新議長をめぐる動きも調整が進められている。複数の関係者によると、保守系のベテラン数人の名前が挙がっているが、ある市議は「議長ポストに関する駆け引きはまだこれから」と話す。
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