花や行楽地 人、人、人 GW後半朝市に活気
update 2011/5/4 11:10
春の大型連休は3日、後半に入り、東日本大震災の影響で客足が少なかった函館市内の行楽地や、花見のスポットに大勢の市民や観光客が詰めかけた。震災で甚大な冠水被害に見舞われた函館朝市にも大勢が足を運び、売り場では店員が威勢良い掛け声を響かせ、にぎわいをみせていた。
朝市は4月上旬に営業を再開できたが、人はまばらな状態が続いていた。書き入れ時である大型連休でさえ「人出は例年より減少するのでは」と不安視されていたが、各店でこの日は例年通りの盛況となった。函館朝市協同組合連合会(井上敏廣理事長)によると、この時期は道内から車で訪れる人が多く、駐車場の利用は臨時を含め約800台で満車状態が続いた。
東京から大学の友人3人と卒業旅行で訪れた三上優奈さん(22)は「震災の影響で出発が遅れたが、暖かい時に来れて良かった。夜景やおいしいものを楽しみ、函館で思い出をたくさん作りたい」と話していた。
同連合会の松田悌一事務局長(36)は「にぎわってくれて良かった。ホテルなども格安プランを提供しているで、旅の予算が余った分を土産購入につなげてくれればうれしい」と話していた。人出のピークは4日を見込んでいる。
前日にサクラの開花宣言が発表され、函館公園や五稜郭公園ではシートを広げ、弁当やバーベーキューを囲みながら花見を楽しむグループや家族連れでにぎわった。
五稜郭公園では午前8時ごろから場所取りの人が多く集まり、同10時ごろには周辺道路の混雑が始まった。函館市海岸町の会社員、井沢春樹さん(32)は「風が収まってくれたが、まだ寒い。でもこれが函館の花見」と笑顔。
多くの露店が並ぶ函館公園では、食べ物を片手にサクラを見上げながら「きれいだね」「満開はまだかな」と話しながら花見を楽しむ人が見られた。友人と来ていた市内の主婦、竹谷正子さん(58)は「公園内の建造物とサクラの両方を楽しみに来た。満開でないのは残念だが、気温や天気はちょうどいい」と話していた。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。