全国大会出場予定だった旭岡中リコーダー部がコンサート

update 2011/5/1 10:10


 旭岡中学校(西旭岡町3)のリコーダー部が30日、同校体育館でスプリングコンサートを行った。保護者や近隣の住民など約80人が訪れ、生徒らが奏でる音色を楽しんだ。

 同部は、昨年度の全日本リコーダーコンテストの全国大会出場が決まり、3月開催の同大会に向けて練習を積み重ねていた。しかし、東日本大震災の影響で大会が中止になり、発表の場が失われたことから、改めて練習の成果を披露しようと同コンサートを企画した。

 生徒らは、きらびやかな高音が出るソプラニーノから、深みのある低音で合奏を支えるコントラバスまで、7種類のリコーダーを使い分けて演奏。厚みのある音色を館内に響かせた。

 この日は2、3年生の合奏やアンサンブルのほか、函館市在住のリコーダー奏者宍戸良子さんによるゲストステージも。宍戸さんは技巧的なパッセージで鳥がさえずる様子を表現し、観客を魅了した。

 ラストは昨年度全国大会で演奏する予定だったアルベニス作曲の「セビーリャ」。スペイン音楽の持ち味である情熱と哀愁の二面性を巧みに表現し、観客から大きな拍手が寄せられた。

 演奏を終え、3年生の寺崎春香部長は「今日の演奏は、音楽を通じてみんなと気持ちがひとつになったように感じた。うれしさでいっぱい」と笑顔を浮かべた。

提供 - 函館新聞社


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