SL大沼号 今年も出発
update 2011/4/30 10:50
タンク蒸気機関車C11形がレトロな客車をけん引する「SL函館大沼号」が29日、今季の運行を開始した。今年で10周年の節目を迎えたことから、JR函館駅(鈴木克彦駅長)が記念のセレモニーを開き、列車の出発を祝った。
同列車は2003年、道南の活性化を願う地元の要請を受けるなどし、JR北海道が運行を開始。セレモニーで鈴木駅長は「SLは戦後復興の立役者でもあり、函館大沼号の走行が東日本大震災の被災者の皆さまを元気づけることにつながってほしい」とあいさつ。10年前、初代機関士を務めた嶋田泰雄さん(67)は「皆さんの力でまだまだ走らせてほしい」と話した。
このほか函館共愛会中央保育園の園児が元気良く「汽車ぽっぽ」を合唱。くす玉割りを行った後、SLが高らかに汽笛を鳴らし出発した。4両編成の客車はほぼ満席となり、乗客は大沼など道南の車窓風景を楽しんだほか、記念の弁当やグッズを買い求めていた。
3年ぶりに乗車したという秋田県横手市の自営業広幡敬二さん(36)は「函館も津波の被害を受けたと聞いているので、SLが道南の皆さんを元気づけてほしい」、両親と一緒に乗った函館市本町の黒田玲緒奈ちゃん(5)は「発車する時の音が大きく驚いたけど、楽しい」と喜んでいた。
運転は5月8日までの毎日、函館〜森間を1日1往復する。全席指定。
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