形状が五稜郭のジンギスカン鍋…上野山さん製作
update 2011/4/29 10:30
函館市陣川町86の木型職人、上野山隆一さん(46)が、五稜郭公園をあしらった鋳鉄製のジンギスカン鍋を製作した。市民になじみ深いデザインで木型について知ってもらおうと函館山の地形を施した鍋も。花見シーズンに合わせ既に販売中で、上野山さんは「東日本大震災の影響で元気がない函館も盛り上げたい」と意気込んでいる。
木型とは、船のエンジンや製材機、手すりや学校の校章などの形に加工した木材で、鋳鉄製品の元となる型。これを砂で固めて鋳型をつくり、熱で溶かした鋳鉄やアルミニウム合金などを流して製品ができる。現在、函館の木型職人は上野山さんただ一人という。
今回の鍋は、昨夏復元オープンした箱館奉行所を見学していた時に思い付いた。すぐに図面に起こし、仕事の合間に制作を続け昨年11月に試作品を完成させた。堀を模した溝と五角形の形状、中央に奉行所を載せたのが特徴だ。
函館山の等高線と西部地区を浮き上がらせた鍋は函館らしさをPRしようと制作。中央がドーム状に盛り上がった鍋も手掛け、希望があれば中央に名前をデザインすることも可能。3種類とも塗料は一切使っておらず、肉の風味を逃がさない焼き加減で食べ心地も上々という。
販売は28日に開始。「地元を離れている人への贈答用に申し込む人もいる」と話す上野山さんは「鍋に限らず、身近なものの多くは木型からできている。ジンギスカンを食べながらこの仕事に興味を持つ人が増えてほしい」と購入を呼び掛けている。
価格は五稜郭公園タイプが7000円で、残りは6000円。いずれも税別。申し込みはhttps://
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