黄金千貫のポタージュが3町の学校給食に
update 2011/4/27 11:11
【厚沢部】町内で栽培している、焼酎原料用のサツマイモ・黄金千貫(こがねせんがん)を食材として活用したポタージュが26日、江差、上ノ国、厚沢部の3町の学校給食に初登場した。
黄金千貫は、札幌酒精工業厚沢部工場が生産する、本格焼酎・喜多里(きたさと)の原料。同社が設立した農業生産法人ノアール(岩崎弘芳代表)は、黄金千貫の優れた食味を、食材や菓子の原料として生かすため、業務用ペーストの開発に取り組み、昨年末に製品化にこぎ着けた。
ペーストは、道内の食品業界、ホテル、飲食店への売り込みを進めており、複数の引き合いがあるという。岩崎代表は「食品原料として多くの可能性を秘めている。道内産の新たな食材として定着させていきたい」としている。
江差町ほか2町学校給食組合は、ペーストと角切りを生かしたポタージュをメニュー化。26日には1800食を3町の小中学生に提供した。厚沢部小(福士優悦校長、児童135人)では、上品な甘みがあるポタージュに児童が舌鼓。1年生の教室でも「サツマイモ大好き」「とてもおいしい」と笑顔がこぼれた。
給食組合の荒木佳織栄養士は「農産物の地産地消にもつながる取り組み。今後も給食に取り入れていきたい」とした。岩崎代表らは「町内産の黄金千貫に親しみを持ってもらうことができれば」と、自信を深めた様子。今後、焼酎原料以外にも販路を拡げ、町内農業の活性化や農業者の所得向上に貢献したい考えだ。
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