函館競輪でGTレース初開催 来年6月に高松宮記念杯
update 2011/4/27 11:10
日本最高峰の競輪レースの第63回高松宮記念杯競輪(GI)が来年6月14〜17日に市営函館競輪場で開催されることが26日、決まった。同競輪場でGTが開かれるのは初めて。「S級」の上位選手が一堂に集まるレースとあって、地元の関係者からは期待の声が上がっている。
来年度の特別競輪の日程と開催地を協議する「特別競輪等運営委員会」が26日、東京都内で開かれ、正式決定した。これまで高松宮記念杯が開催されてきた大津びわこ競輪場(滋賀県大津市)が今年3月に廃止されたことで、本年度から全国の45競輪場で持ち回りで開催されることになっていた。
高松宮記念杯は1950年に大津市が近江神宮外苑に競輪場を開設する際に、同神宮にゆかりのある高松宮宣仁親王から賜杯を与えられたのが始まり。S級のトップレーサーが一堂に集まる年度最初のGTレースとしてファンにもなじみ深い。第62回の本年度は前橋競輪場(群馬県)での開催が決まっている。
函館競輪場は50年6月に開設された道内唯一の競輪場。98年には全国初のナイター競輪を開催した。レースではふるさとダービー、サマーナイトフェスティバル(ともにGU)を計7回。開設60年を迎えた昨年5月には国内のトップ選手が集まった全日本プロ選手権自転車競技大会も行われた。
来年6月のビッグレースに函館市競輪事業部の種田貴司部長は「地元だけではなく、全国のファンも足を運んでいただければうれしい。開催を成功さるためにもしっかりと準備を進めていきたい」と意気込んでいる。
函館競輪場を拠点とし、第31回(80年)の高松宮記念杯で優勝した元競輪選手の藤巻昇さん(62)は「高松宮記念杯は自分にとっても思い深いレース。自分が生きているうちに函館でGTが開催されるとは思ってもいなかった。うれしい」と感慨深く語った。
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