西尾函館市長が退任
update 2011/4/27 11:10
函館市の西尾正範市長(62)が26日、退任した。管理職を前に退任あいさつを行い、「新市長のもとで一致団結し、物事を進めてほしい」と呼び掛け、市役所を後にした。新市長の工藤寿樹氏(61)は27日に初登庁する。
西尾氏はこの日午後、課長補佐職以上の約230人を前に退任あいさつ。4年間を振り返り、「政治や社会情勢が目まぐるしく変わる中で経済対策に追われながら、わたし自身は非常にきめ細かい施策ができた。各部局の職員が駆けずり回ってくれたおかげ」と謝意を示した。
その上で、「東日本大震災と原発問題で大混乱が続いている。仮に2期目を担ったらどう乗り切るか、常に脳裏にあった」と無念さをにじませながら、最後には「知恵を出し合い、市民のために働く気持ちで前に進んでほしい」とメッセージを送った。
西尾氏は1949年1月、北斗市生まれ。京大文学部卒。1973年旧亀田市入りし、合併で函館市職員に。企画部長、助役を歴任し、07年4月の市長選で初当選した。
在任中は「知恵の予算」をはじめ、児童館での世代間交流を柱とする「ひろば館事業」など、子育て支援や教育を中心に独創的な施策を展開。2期目を目指して24日投開票の市長選に出馬したが、約1万3000票差で落選した。
西尾氏は女性職員から花束を贈られ、大勢の職員の拍手に包まれながら、初登庁時と同様に徒歩で退庁した。
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