市政一新 高まる期待…統一選終えて有権者の声

update 2011/4/26 12:52


 函館市長選などで激しい戦いが繰り広げられた統一地方選は24日、幕を閉じた。東日本大震災の影響で自粛ムードでの選挙運動となったが、同市長選では現職首長の市政継続に「ノー」を突き付ける結果となった。市議戦は現職候補全員が当選し、新人、元職には厳しい結果となったが、旧4町村出身の候補者がトップ当選を果たすなど話題を集めた。市政の新たなかじ取りに対し、市民の期待や要望を聞いた。

 「4年間じっくり見たい」と話すのは釜谷町の漁師、泊沢直さん(56)。大震災をきっかけに取りざたされている青森県大間町の大間原発建設の動向を注視し「無期限建設凍結≠フ姿勢を貫く新市長を心から応援したい」と後押しする。

 大震災で低迷する市内観光を心配する美原の営業職、辻廣夏帆さん(26)は「自粛ムードを払拭して以前のようなにぎわいを呼び戻してほしい」と願う。

 昭和の会社員、石井彰雄さん(41)は「市民が引き継いできた文化活動や、教育へ力を注ぐことを忘れないで。市政運営の具体的構想を掲げ実行を」。日吉町の会社員、川内明人さん(46)は「副市長を3人にし、一人を女性することで、幅広く市民の意見を集めてほしい」と提起する。

 一方、新市長には厳しい雇用情勢や過疎化などに対する手腕が求められる。女那川町の漁師、松本セイさん(69)は「人口が減り続け、雇用もいい話を聞かない。浜に活気を取り戻す漁業振興にも情熱を注いで」と訴える。

 市政運営の体質改善を望む声もあり、昭和の産業カウンセラー、川村佳子さん(30)は「市民と行政との隔たりを感じることがあるので、民間の目線で市民の声を幅広く吸い上げて行政運営してほしい」。柏木町のサービス業、近藤裕恵さん(28)は「大震災を契機に住民に対する危機管理の意識を高める対策をして」と注文を寄せる。東山で手芸教室を営む明本修一さん(54)は「水族館がないのはさびしい。函館を象徴する施設をつくって」と要望する。

提供 - 函館新聞社


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