多彩なステージ 被災地にエール

update 2011/4/25 23:17


東日本大震災の被災地復興を後押ししようと、函館短大学友会(青木智久局長)などが24日、函館市五稜郭町の五稜郭タワーで「がんばれ東北被災者応援イベント」を開いた。ハワイアンバンドやフラダンスのステージが繰り広げられたほか、学生らも合唱で被災地にエールを送った。

 同短大在学生360人のうち、被災地の東北出身者は81人。中には家族が被災した学生もいたことから、「被災地支援に何か力になりたい」(青木局長)と、同学友会が中心となって企画した。震災後、定期的に続けている募金活動も合わせて行った。

 会場には「共に歩む東北の仲間と!」「届けよう希望を!明日そして未来の東北のために」と記したメッセージボードが掲げられ、学生ら約50人が応援の気持ちを込めて「見上げてごらん夜の星を」「上を向いて歩こう」を合唱。来場者も一緒に歌い、会場内に温かなハーモニーが広がった。

 震災当時青森市に在住し、この4月に入学した千葉みつきさん(18)が「自分は被災していないが、何も情報が入らず不安だった」と震災当時の心境を振り返り、「何げない日常を大切にしたい」と決意。

 岩手県陸前高田市の出身で、両親を亡くした専任講師の新沼英明さん(35)は「被災地はいまだ一歩を踏み出せない状況であるが、復興に向けて皆頑張っています。どうか被災地に関心を寄せて支援を」と呼び掛けた。

 このほか、市内で活動する5人組のハワイアンバンド「エリマスターズ」やフラダンス教室「カプア村木スタジオ」が出演。往年のヒットソングの演奏や華麗なフラダンスで大勢の来場者を楽しませた。

提供 - 函館新聞社


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