道南地域医療連携協、NPO法人に移行へ
update 2011/4/24 13:28
道南の医療機関でつくる道南地域医療連携協議会(長谷川正理事長)の定期総会が23日、市立函館病院(港町)で開かれ、組織を任意団体からNPO法人へ移行することを決めた。近日中に道に申請し、10月のNPO法人始動を目指す。
同協議会は、インターネットを活用して患者の診療情報を地域の医療機関で共有し、臨床現場で生かす「道南地域医療システム(メディカ)」を運用。2008年1月に協議会を設立し、道南の約60医療機関が加入している。
設立当初から法人化を目指していたが、3年が経過し、システムの持続的な運用に向けて体制が整い、申請する方針を固めた。
総会には、会員約40人が出席し、NPO法人への移行を承認。移行後も長谷川理事長がそのまま法人の理事長を務める。
メディカは、各医療機関に認証された端末を接続し、IT(情報技術)関連企業に設けた電子センターを通して情報の入手、提供が行われる双方向型システム。検査や薬の処方歴、レントゲン撮影の画像など、加入する医療機関が情報共有することで不要な検査や薬の重複投与を避けることができ、重症、重篤な患者に対して治療を行う急性期病院からの転院、リハビリへの移行もスムーズに行えるメリットがある。
同協議会の下山則彦副理事長は「NPO法人になることによって契約行為ができ、任意団体では受けられなかった国の補助事業を行うことができる。地域医療の向上にいっそう貢献できる」と話している。
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