生きる価値伝えたい 佐藤さん講談社から出版
update 2011/4/22 10:20
IT事業や不動産業、経営コンサルティングなど幅広く事業を手掛けるオーバルライズジャパン(函館市西桔梗町)の佐藤文昭代表(30)が、小説「吃音(きつおん)センセイ―桜舞う校庭で」を講談社から出版した。21日に全国発売開始。佐藤さんは「本を通じて生きることの素晴らしさに気付いてもらえれば」と話している。
同小説は吃音というハンディを抱えながら高校の国語教師になった実在の女性をモデルにしたストーリー。吃音に苦悩しながらも人との出会いをきっかけに成長していく姿を描く。
その女性との出会いは4年ほど前。佐藤さんが講師を務めたネットマーケティングセミナーだった。女性は幼いころに発症した吃音で苦労した経験から、吃音改善プログラムの教材を広めたいとセミナーに参加。佐藤さんのプロデュースで教材を販売することになった。やり取りを進めるうちに、女性の歩んできた人生や苦労、乗り越えるきっかけとなった人々との出会いについて話を聞き、佐藤さんは書籍化を決意。「女性の半生を通じて人間の生きる価値とは何か考えさせられた。多くの人が価値ある人生を生きなくては、と思い悩む。しかし本当は、生き抜くことこそに価値があるのではと思うようになった。それを多くの人々に伝えたい。いまのままの自分でいいんだ、そう思って救われる読者が1人でもいればうれしい」と語る。
現在はドラマ化に向け準備が進められており、また、今後も仕事で出会ったさまざまな人たちを文章化して紹介する予定という。佐藤さんは「本当にあった話だからこそ、説得力がある。素晴らしい人生を世の中に発信していきたい」と決意を新たにした。
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