投票率 前回下回る? 函館市長・市議選

update 2011/4/22 10:19


函館市長・市議選は24日に投開票を迎える。統一地方選前半戦の知事・道議選と同様、東日本大震災の影響で運動を自粛する陣営が大半を占める中、各陣営は投票率の行方を注視。市長選の投票率は2007年の前回(60.74%)を下回るとの予測がある。また、24日は雨が予想されており、天候を気にする陣営も多い。

 函館市長選の前回投票率は、前々回(03年)の56.76%を3.98ポイント上回った。平成に入ってからは99年(64.34%)に続く高さで、現職とその側近だった前助役との一騎打ちとなり、有権者の関心を呼んだ。

 しかし、直前の知事・道議選は震災の影響で低調な選挙戦に終始、道議選函館市区では過去最低の54.58%(前回比3.86ポイント減)にとどまった。市選管によると、16日現在の選挙人名簿登録者は23万7791人。仮に市長選も道議選並みの投票率とみた場合、総投票数は13万票弱。一騎打ちの勝敗ラインは6万5000票前後となる。

 市長選に立候補している無所属現職の西尾正範氏(62)陣営は、投票率を道議選と同じ程度の54〜55%台と予測している。陣営幹部は「前回と同じ図式で、盛り上がりを欠いている。有権者の関心が薄い中では基礎票をしっかりと固めていくことが必要」と気を引き締める。

 一方、無所属新人の工藤寿樹氏(61)陣営は「地元の市長選への関心は高く、知事・道議選に比べて2〜3ポイント増の57〜58%前後」とみる。「首長選は政党色が出にくい。一騎打ちでは相手の票を取った方が勝つ」と強気で、投票率の上昇で浮動票も取り込みたい考え。

 また、市議選は定数が38から30に減ったことでボーダーラインが上昇。前回の30位当選者は2984票で、当選するには最低でも3000票以上の獲得が必至な情勢だ。ある市議選陣営は「投票率は道議選並みかそれ以下。政策は有権者に届いていると思うが、反応が薄い」と話す。

 市民の反応もさまざまで、市内釜谷町の男性漁師(76)は「将来も大事だが、目先の漁も大変。少しでも浜に活気が戻るよう期待が持てる候補を選びたい」と真剣。一方、別の女性(86)は「正直、(市長は)どっちでもいいが、ちゃんと景気が良くなったと実感できるようにしてほしい」と切に願う。

 気がかりなのは空模様。気象庁によると、24日の渡島・桧山地方は雨のち曇りの予報で、降水確率は70%と予想している。

提供 - 函館新聞社


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