啄木の故郷・岩手を応援 来月復興チャリティー
update 2011/4/22 10:19
函館ゆかりの歌人、石川啄木の故郷である岩手県の復興応援チャリティーナイト「3・11 災害をこえて希望へ〜2011〜」が5月18日、函館市芸術ホール(五稜郭町37)で開かれる。東日本大震災を受けて、七飯町在住の作家、新井満さん(64)が関係者に呼び掛けて実現。座談会や音楽会、高校生による書道パフォーマンスなど多彩な催しを行う。
新潟出身の新井さんは1964年に新潟地震に遭い、津波や火災に見舞われた。「恐怖心でトラウマになり、大学も1年間休学した」(新井さん)。そんな状況を救ったのが、中学時代から座右の書としていた「一握の砂」など啄木の歌集だ。今回は、まず岩手との絆を深めようと、函館市文学館の森武館長に呼び掛け、市文化・スポーツ振興財団の主催で開く。
第1部は、新井さんが新潟地震の体験を語る講演や詩の朗読などで、第2部は石川啄木記念館(盛岡市)学芸員の山本玲子さん、啄木研究家の桜井健治さんを交えた座談会。「高校生の書道パフォーマンス」との第3部では、函館西、市函高など3校の生徒が被災者を元気付けるメッセージを大きな書にしたためる。第4部は、NPO法人市民創作「函館野外劇の会」会員による西洋の国旗のフラッグダンス、さらに新井さん作曲の「星のまちHAKODATE」の合唱も予定している。
新井さんは「啄木の歌集に出会わなければ作家にもならなかったし七飯にも来なかった。啄木と岩手は深い縁がある。市民とともに岩手を応援したい」と語り、森館長も「啄木の遺品も遺骨もある函館で、こうした機会を大切にしていきたい」と話している。
当日は午後6時から約2時間半。入場無料で、会場には義援金の募金箱も設ける。参加希望者は直接会場へ。問い合わせは市文学館TEL0138-22-9014。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。