五稜郭公園でブルーギル90匹駆除
update 2011/4/21 11:20
函館市の五稜郭公園の水堀で20日、外来魚ブルーギルの駆除調査が行われた。函館市とさけ・ます内水面水産試験場(恵庭市)の専門家がボートで90匹を捕獲。道内でブルーギルが確認されているのは五稜郭公園のみで、関係者は「生息数は相対的に減少している。駆除対策と研究の継続、各地に広げない取り組みが大事」としている。駆除は21日も実施する。
駆除調査は、同試験場の工藤智主査らがボートに乗り込み実施。水中に電気を流して、感電し石垣のすきまなどから浮いてきたブルーギルを網ですくった。捕獲分の内訳は、昨年生まれたとみられる3〜4センチの65匹、2〜3年級は7〜8センチの25匹で、裏門付近に集中した。
五稜郭公園のブルーギルは、1991年に北大の調査で判明。2000年に生息調査が始まり、04年から本格的な駆除調査が行われている。電気ショック、網かご、さお釣りによる駆除で、渡島総合振興局水産課によると昨年までに約8万9000匹が捕獲されている。
電気ショックの駆除は水温10度が最適で、年中できない。5月中旬からは、さお釣りの駆除調査が行われる。釣り駆除は、函館市や道、渡島さけ・ます増殖事業協会の職員らの協力で毎年実施している。公園内での一般の釣りは禁止されている。
工藤さんは「五稜郭公園のブルーギルを駆除し、道内に広げないことが重要。これからは釣り調査が行われる。調査内容をもとに、対策の研究に力を入れたい」としている。
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