東北の銘酒で被災地支援を…市内酒店で動き広まる
update 2011/4/20 10:51
酒類販売で東日本大震災の被災地を応援しようという動きが、函館市内の酒店でも広がりを見せている。震災から1カ月余りがたち、被災した東北地方の蔵元からの入荷も再開。「一ノ蔵」(宮城)、「出羽桜」(山形)などみちのくの銘酒を積極的に購入する客が増えており、店舗関係者は「被災者へ配慮した全国的な自粛ムードの打破にもつながれば」と期待している。
函館市梁川町21の「とおやま酒店」は「応援宣言!震災に負けるな」と書いた紙を店に貼り、東北の蔵元を応援。同店の遠山雅士さんは「東北の酒を選んで買っていかれるお客さんが増えた。我々が普段通り物を買って生活することが、今は何よりも大事」と話す。
同市万代町16の「竹林商店」でも、被災者へ送る義援金の募金箱を設けた。東北の酒が話題となり、吟味して買う客が増えているという。同店の竹林朔三さんは「自粛ムードが広がっているが、おいしいお酒の提供で少しでも被災地支援をしたい」と願う。
売り上げの一部が義援金に充てられる日本酒もある。同市港町3の「こぐち酒店」では、被災地を支援する「いづみ橋とんぼラベル純米原酒ファイト日本号」の販売を開始した。
神奈川県の泉橋酒造などが中心となって「日本酒義援金プロジェクト」を立ち上げ完成させた日本酒で、1本1・8gで3160円。海老名産山田錦を100%使用した、無ろ過原酒。義援金として500円を日本酒造組合中央会などを通し、日本赤十字社に送られる。500円の内訳は蔵元や酒販店が100円ずつ、残りを客が負担する仕組み。
同店の清川一夫さんは「自粛ムードではあるが、自分たちは少しでも何か支援をしていきたい。ホテルや居酒屋など飲食店をはじめ、たくさんのお客さんが賛同し、協力してほしい」と力を込める。
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