住警器 早期設置を…あすから春の火災予防運動

update 2011/4/19 10:27


 春の全道火災予防運動が、20日から30日まで開かれる。空気が乾燥しやすいこの時期は小さな火種が大火災を招く危険性があり、十分な注意が必要だ。函館市消防本部では運動期間中、6月1日から市内で設置が義務化となる住宅用火災警報器(住警器)の早期設置を強く呼び掛ける考え。

 同本部予防課によると、春は空気が乾燥しやすいせいか、1年の中で最も火災の発生件数が多い。函館市内では、4月に入り瀬田来町の住宅と中道2の共同住宅で高齢者らが火災に巻き込まれるなど16日現在まで5件発生している。また、この時期は枯れ草から燃え広がる野火が多いのも特徴。こうした火災を防ぐには、屋外でのごみ焼きやたばこのポイ捨てをしないよう注意する必要がある。

 住宅の防火対策では、日々の火気管理の徹底に加え、火災兆候をいち早く知らせる住警器の早期設置が不可欠。同本部によると、今年2月、市内の住宅でたばこの不始末によるぼやが発生したが、煙を感知した住警器の警報音が作動し、大きな被害に至らなかった奏功事例がある。しかし今年3月末現在、市内の住警器普及率は64・3%と3世帯に1世帯が未設置で、全世帯普及にはまだまだという。

 このため、20日から11日間は、住警器の早期導入を促す街頭啓発キャンペーンを強化するほか、市消防職員・団員が家庭を戸別訪問し、設置を呼び掛けていく。同課は「野火だけではなく、こんろから出火する火災も多い。揚げ物で火を使う時はそばを離れないようにするのはもちろん、後始末にも細心の注意を払ってほしい」としている。

提供 - 函館新聞社


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