函館市長選 現職と新人の一騎打ち 統一地方選告示
update 2011/4/18 12:31
統一地方選後半戦の函館市長選、函館、北斗両市議会議員選が17日、告示された。函館市役所では午前8時半から立候補受け付けが行われ、市長選には届け出順に、無所属現職で2選を目指す西尾正範氏(62)、無所属新人で前函館市副市長の工藤寿樹氏(61)が立候補した。函館市議選(定数30)にも予想された通り37人が出馬、北斗市議選(定数22)にも27人が顔をそろえた。各候補は早速、24日の投開票日に向け、7日間の舌戦に突入した。(13面に両市議選候補者一覧、15面に関連記事)
函館市長選は前回に続き現職に前副市長が挑む構図で、市政の継続か刷新かが焦点となる。経済・雇用対策や財政再建、市民生活の安定、災害に強いまちづくりなど、掲げる争点や課題は多い。
西尾氏は午前9時から、中島町32の選挙事務所前で出陣式を行った。初出馬時と同様に、政党の推薦や支持を求めずに2選に臨む。
齊藤裕志後援会長は「市長には人を裏切らない、悪いことをしないといった資質が要る。今の函館には最も必要だ」とクリーンな市政の継続を訴えた。第一声で西尾氏は、東日本大震災被災者への支援策に重点的に取り組むとした上で「市民力を高めて市民自治のまちをつくり、未来への投資に力を合わせよう」と力説。教育や人材育成を重視する姿勢を示した。
工藤氏は午前9時から、富岡町3の選挙事務所で出陣式に臨んだ。妹の磯谷誼子さん(58)にたすきをかけてもらい、だるまに目を入れて必勝を誓った。
室田晴康後援会長は「政策をしっかりと訴え、子どもや孫の代まで素晴らしい函館が『工藤丸』に託されるよう頑張り抜こう」とげき。工藤氏は経済活性化や行財政改革を最優先課題に挙げ「函館の閉塞感は一過性のものではない。今までの延長線上のまちづくりでは変えられない」と述べ、西尾氏との政策の違いを強調して支持を求めた。
一方、市議選の定数は函館で8、北斗で4削減され、合併に伴う地域別の選挙区もなくなって全市域での選挙戦となった。函館市議選には現職24人、元職4人、新人9人の計37人が顔をそろえ、北斗市議選には現職21人、元職2人、新人4人の計27人が立候補。市街地や住宅地で選挙カーの声がこだまし、両市は知事、道議選に続いて選挙ムード一色に包まれている。(統一地方選取材班)
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