2月の函館、生活保護者数が過去最多更新

update 2011/4/14 15:12


 函館市の2月の生活保護率は44・7‰(パーミル=人口1000人当たりの被保護者数)となり、前年同月(42・9‰ )と前月(44・6‰)をそれぞれ上回り、保護率と保護者数ともに4カ月連続で過去最多を更新した。今後は通常の増加ペースに東日本大震災の影響が加わる恐れがある。保護率は北斗市や渡島管内も増加傾向だった一方、桧山管内は前月比減に転じた。

 ここ数年、急激な増加を続ける函館市の保護率は、保護を受けやすい冬期(11〜3月)となった昨年11月以降増加が止まらず、今回も過去最多となった。4カ月間の保護率の増加幅は0・9ポイント。2月の保護者数は前月比18人増の1万2588人で、保護世帯数は同25世帯増の8938世帯となった。

 函館市福祉事務所は「変わらぬペースで増加を続けている」とし、今後については「震災の影響が徐々にでるかもしれない」と予測。同震災被災地から移住した人たちの相談は、3月下旬から4月上旬までに約25件あり、うち6件が申請に至った。同福祉事務所は「直接の被災者だけでなく今後、市内の観光業などでも利用が減って二次的被害が考えられる。震災がもたらす経済的打撃がどう表れるか注視する」という。

 震災の影響は函館・北斗以外の渡島管内についても、「漁業被害のあった八雲町では今後、雇用面で表れるかもしれない」(渡島総合振興局の担当者)との見方。2月の渡島管内は前年同月比0・7ポイント増の23・2‰で、前月比も0・1ポイント増加。桧山管内は、前年同月比では1・2ポイント増加した32・8‰だったが、前月比では0・1ポイント減少した。

 全道の市で函館は、前回1月に三笠を抜き2番目の高さとなっていたが、今回三笠は前月比0・7ポイント増と大幅に上がり45・2‰に。函館は最も高い釧路(53・4‰)、三笠に続き3番目に戻った。2月保護率の全道平均は前月比0・2ポイント増の29・5‰。最も最近の全国値は、昨年12月に15・6‰ だった。

提供 - 函館新聞社


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