道議選、民主議席確保も票目減り

update 2011/4/12 11:57


 10日投開票された道議選で、民主党は道南4選挙区(10議席)で擁立した6候補全員が当選し、政権批判が強まる中で勝利した。自民党は北斗市区で新人が落選したが、函館市区、渡島総合振興局区の計3人が手堅く当選。東日本大震災の影響で選挙ムードが停滞したことで、両党の現職8人が議席を維持する結果となった。一方、知事選は現職の高橋はるみ氏(自民、公明推薦)が木村俊昭氏(民主など推薦)らに圧勝し、道南でも高橋氏の得票率が70・4%と前回(62・5%)からさらに伸ばし、木村氏は20・8%にとどまった。道南民主党は議席を維持したが合計得票は目減りし、知事選では浸透しきれなかった。

 道議選で民主は、函館市区の3議席を死守したほか、北斗市区と桧山振興局区の1人区で現職が手堅く勝利。渡島総合振興局区は引退した現職の地盤を受け継いだ新人が議席を守った。

 ただ、函館市区での民主党3候補の合計特票は4万4517票で、票割りには成功したものの、前回の5万151票からは約5600票減。一方の自民2人はともに票を伸ばし、合計で3万7066票。高橋道政を支える自公の枠組みでは5万4889票と、保守勢力の回復に弾みをつける結果となった。

 知事選の得票をみると、道南全体で高橋氏が約7割、木村氏が約2割。共産推薦の宮内聡氏、無所属の鰹谷忠氏はいずれも1割に満たなかった。函館市では木村氏の得票が21・7%と若干高かったが、高橋氏は木村氏に道南全体で3・3倍もの差をつけ、盤石の人気を裏付けた。

 道議選の結果を受け、民主党道8区総支部の道畑克雄幹事長は「道南の議席を守れたのは幸いだったが、投票率の低下を考えても得票が目減りした。民主への逆風の表れだった」と話す。一方、自民党函館支部の浜野幸子幹事長は「震災への対応も含め、現政権への不平不満が表れた結果だ」と強調。防災対策に絡め、公共工事の重要性を訴えたことが得票増につながったとみる。

 公明党は函館市区で新人が当選し、党函館総支部の茂木修支部長は「新人候補ながら、非常に健闘した」と評価する。函館市議選は公認を5人から4人に減らした中で引き締めを図る。

 函館市区で新人が落選した共産党。党函館地区委員会の高橋佳大委員長は「気持ちを切り替え、函館市議選で3人完勝を目指す」とした。

提供 - 函館新聞社


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