岩手の障害者施設支援…介護職員ら被災地に出発

update 2011/4/10 14:36


 東日本大震災で被災した障害者支援施設「はまなす園」(岩手県山田町)の利用者や職員の支援を行うため9日、道が派遣する介護職員がフェリーで函館港を出発した。函館市港町のフェリーターミナルでは出発式が行われ、団長の廣瀬雄気さんは「スタッフや利用者が少しでも安心して居られるよう全力を尽くします」と決意を述べた。

 同施設は被災後、避難所で39人(2日現在)の利用者が身を寄せている。職員自身も被災者だが、48時間交代で泊まり込みの支援を続けており、疲労が限界に達したため同県から道に正式な要請があった。

 道は道内の障害者施設から職員を募り、10日から29日の間に1班当たり5日ずつの4班交代で、合わせて24人の職員を送ることを決めた。各班は看護職員1人と生活支援員5人で構成する。

 この日出発したのは先遣となる1班。看護職員は松本緑さん(55)、生活支援員は廣瀬団長と山上浩明さん(50)、佐藤教睦さん(31)、吉田剛さん(34)、細岡隆弘さん(43)で、札幌市と北斗市の6施設から集まった。

 出発式では渡島総合振興局保健環境部の三角清志部長が「健康に留意して勇気づけてきてほしい」と激励。おしま学園(北斗市)に勤務する細岡さんは「職員のカバーなど少しでも力になりたい」と意気込みを伝えた。

提供 - 函館新聞社


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