バイオリン奏者ベルマンさんが弦楽クリニック
update 2011/4/10 14:35
10、11日のはこだて音楽鑑賞協会4月例会に出演するロシア人のバイオリン奏者、パーヴェル・ベルマンさん(41)による弦楽クリニックが9日、函館市芸術ホール(五稜郭町)で開かれた。ベルマンさんは福島原発事故の影響による東京公演中止を受け、急きょ来函。地元のアマチュア奏者3人に表現や演奏時の心構えを熱心に伝えた。
ベルマンさんはイタリアを中心に活躍するソリスト、指揮者。当初は全国10公演を予定していたが、8、15日の東京公演が中止となったため「日本のために何かできることはないか」と函館でのクリニック開催を打診。快諾した同協会が協力し、市文化・スポーツ振興財団の主催で実現した。
この日、ベルマンさんはブラームス作曲の「交響曲第一番」で3人を指導。「音符一つ一つが持つ意味を考えて演奏しなければ」「音楽で何を言いたいのか、きちんと自分の答えを見つけてほしい」と語り、名器ストラディバリウスでフレーズの流れや音の強弱を実演してみせた。
函館市芸術ホール管弦楽団に所属する東海林一隆さん(57)は「音の出し方をどうイメージすれば良いのかが非常に勉強になった」と話していた。
ベルマンさんは「3人に喜んでもらえてうれしい」と話し、「大変な時期だからこそ音楽の力が必要。本番では自分が出せるものを全て出し切りたい」と意気込んでいる。
函館公演は同ホールで10日午後2時、11日同6時半から。
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