花粉到来の季節…函館山黄色にかすむ
update 2011/4/8 11:45
函館山で7日、スギの花粉が大量に飛散しているのが確認された。この日函館の日中は晴れで、最高気温は今年最高の14・6度まで上がり、西からの強い風を受けた木から飛び散った花粉で、山は薄い黄色に包み込まれていた。
函館地域でスギやシラカバの花粉飛散調査を行う渡島保健所(美原4)は、今年は3月2日から観測を開始。スギは同29日に飛散が始まり、雨上がりで気温が上がった4月1日と、日中の最高気温が14度前後まで上がった5日から増えているという。
7日は午前中から、函館山の宮の森登山コース周辺などから発生し、山から煙が上がるような光景が見られた。市内青柳町に勤務し、花粉症で悩む会社員の男性(47)は「5日から症状がひどくなった。今日はかなり飛散すると覚悟していたが、鼻や目は今年最も痛い」と話していた。
道アウトドアガイドの木村マサ子さん(65)によると、函館山のスギで最も歴史の古いのは、1803(享和3)年、高田屋嘉兵衛が現在の大阪府摂津市から運んで植樹したものとみられている。函館山が要塞(ようさい)だった1930(昭和5)年には旧日本軍が植樹し、54(昭和29)年の洞爺丸台風で倒木した跡にも植えられたという。木村さんは「現在、最も花粉を飛ばしているのは戦後に植えられたものではないか」と話す。
本州に比べると、道南の飛散は少ないものの、花粉は雨の後の暖かくなった日に多く飛散する。函館海洋気象台によると8日は昼まで雨だが天気は回復し、9日からは晴れや曇りになるという。同保健所では、花粉症の人はマスクなどを着用し、体内に取り入れないことを呼び掛けている。
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