6割超「悩み、ストレス」市立函館保健所が調査
update 2011/4/5 10:17
市立函館保健所はこのほど、生活実態を通じた市民の精神状態を調査した「こころの健康調査」の結果報告をまとめた。調査結果によると、この1年間に大きな悩みをストレスを感じた人が全体の62%を占め、20代の男女でいずれもうつ症状を示す人の割合が40%近くに上った。
市民のこころの健康状態や自殺に対する意識を把握し、今後の自殺予防対策推進の基礎資料とするため、初めて実施。2010年7月21日〜8月31日の期間に住民基本台帳から無作為に抽出した20〜59歳の市民5000人対象に郵送で調査書を配布し、無記名回収。全体の34・4%の1718人から回答を得た。
調査項目は▽属性(性別、年代、家族構成)▽職業▽経済状況▽からだやこころの健康状態(悩みやストレス、希死念慮の有無)▽自殺対策について―の5項目。性別構成は男性40%、女性60%。就業状況は全体の72%が何らかの職業に就いており、男性は女性に比べ正規雇用の割合が高く、女性は全ての年代で無職が多かった。
大きな悩みやストレスを感じる人は全体で62・6%で「現在の収入」を挙げる人が30・5%と最も高く、20代の男性で約35%、女性で40%が、うつ症状に近い状態であることが明らかになった。
同保健所は「従来うつ症状を抱える世代は50代が多いとされてきたが、20代など若い世代でもでもかなりの割合になっていることが明らかになった」とし、「新年度から始める電話相談に加え、保健所に相談体制が整っていることを多くの人に周知し、専門家育成に力を注ぎたい」と話していた。
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