老人福祉センター利用者アンケート、「施設有料」に肯定55%
update 2011/4/3 12:34
函館市はこのほど、市内4カ所の老人福祉センター利用者に行ったアンケートの調査結果をまとめた。昨夏実施した「事業レビュー」で、施設利用の有料化や指定管理者制度導入の検討を求める声が上がったことを受けた調査で、利用者の8割が、3カ所で備えている風呂の利用を目的に訪れていることが分かった。施設利用の有料化は回答者の55・3%が肯定した一方、無料利用を継続してほしいとする意見も3割を占めた。
事業レビューの総合評価で、センターの管理について▽ニーズの変化に対応した事業展開と受益者負担の検討▽指定管理者の導入など施設運営のあり方の検討 ―が示されたことを受け、昨年12月にアンケートを実施。1091人が回答した。回答者のうち、70歳以上が76・5%に上る。
センターを利用する目的(複数回答)について、880人(80・7%)が「風呂」と回答。このうち入浴施設がある湯川、谷地頭、美原の利用者では85・5%が入浴目的としている。利用回数の設問では「1週間に3〜4日」が411件(37・7%)で最多で、「5〜6日」が359件(32・9%)で続く。
利用料への考え方に関する質問では、「有料にすべき」が106件(9・7%)で、「多少の負担は仕方ない」497件(45・6%)を合わせると55・3%が肯定。無料のままを求める回答も353件(32・4%)寄せられたが、無回答も103件(9・4%)あった。
負担方法としては「風呂利用の場合に限り負担する」とした回答が414件(37・9%)と最多で、入館料としての負担が285件(26・1%)。浴室利用料とした場合の料金設定は100円が456件(41・8%)、無回答が405件(37・1%)と多かった。
市福祉部は、レビューの総合評価と今回のアンケート結果を踏まえ「新年度に他都市の状況を調査しながら、検討を進めていきたい」(介護高齢福祉課)としている。
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