医療ニーズ高い…国立病院の医療チーム
update 2011/4/2 13:03
函館赤十字病院(函館市堀川町、赤澤修吾院長)の救護班が1日、東日本大震災の被災地の医療支援を行うため函館を発った。
大震災後、医療支援活動を展開している道内赤十字病院の第7次隊としての派遣で、函館からは初めての出動。
救護班は、外科医の枝沢寛副院長と中村洋美看護師長、看護師3人、事務職の主事2人の計7人。うち看護師1人は心的外傷後ストレス障害(PTSD)など心のケアに対応する。
派遣先は岩手県釜石市で、2日には日本赤十字社北海道支社が対策本部としている旧中学校跡地に入り、近隣の避難所での診療を行う。
1日に函館赤十字病院で行われた出発式では、赤澤院長が「被災者の心身のケアに努めてほしい」と訓示。枝沢副院長らが出発のあいさつをした後、医療機材や食料を積んだ車両に乗り込み出発した。枝沢副院長は「赤十字の組織力、経験、訓練、装備などを最大限に発揮して被災者のために精いっぱい活動をしたい」と述べた。
入院患者も見送りをし、この日退院した奥尻町の石岡克夫さん(61)と市内松風町の根本正男さん(69)が、段ボールの切れ端で作ったメッセージボードを持って参加。ボードには「つなごう心の絆(きずな)。赤十字精神を発揮して」と記され、石岡さんは「わたしは北海道南西沖地震の被災者。当時、赤十字病院にお世話になり、何かお礼ができればと思い作った」と話していた。
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