3月の景況判断下方修正…道南金融経済動向

update 2011/4/2 13:02


 日本銀行函館支店は1日、道南地方の金融経済動向を発表した。3月の状況に触れた山田正弘支店長は「10日までは比較的持ち直しの動きが鮮明化しつつあったが、東日本大震災により一変した」と東日本大震災の影響を指摘。観光業界の停滞や雇用状況の悪化などを背景に「先行きを見通すことは非常に難しい」と述べ、景況判断を下方修正した。

 震災について山田支店長は「今生きている世代が過去に経験したことのない被害があった」とし、原発事故などを背景に「今後いずれかのタイミングで復興需要はあるだろうが、時期は見通しが立たない」と述べた。

 多くのホテルにキャンセルが相次ぎ新規予約も入らないことから、「3月トータルでは前年比減は避けられない」との見通しを示した。観光業については「東北新幹線の新青森駅開業効果で期待が大きかっただけに、震災によるショックも大きい」とし、苦心する関係者をサポートする構え。

 2月の動向については、公共投資は引き続き新幹線関連工事が下支えし、道南全体の請負額は前年同月比6・5倍と4カ月連続で前年を上回った。設備投資の非住宅着工は引き続き好調。

 個人消費は、主要小売店(10社)の売り上げは同3.2%増で、2カ月連続で前年を上回った。新車登録台数は、軽乗用車が前年を上回ったが、普通・小型車は下回った。3月には軽乗用車も前年比同期減に転じたことに対しては、震災の影響による消費マインド低下に加え、生産が低下し納車に遅れを来たしているという。

提供 - 函館新聞社


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