道南の4選挙区で激戦必至

update 2011/3/31 12:45


 道知事選(24日告示)に続き、道議選が4月1日に告示される。道南では函館市区(定数6)に9人、北斗市区(同1)に3人、渡島総合振興局区(同2)に3人、桧山振興局区(同1)に2人が立候補を予定しており、いずれも激しい戦いが予想される。道議選の結果は統一地方選後半の市町長・議員選にも影響を及ぼすとみられ、東日本大震災の影響による自粛ムードが高まる中で、9日間の選挙戦に突入する。投開票日は知事選と同じ4月10日。(統一地方選取材班)

 ●函館市区

 現職5人と新人4人が出馬を予定しており、道内有数の激戦区となる。

 民主党は菅政権への逆風が収まらない中、平出陽子氏、斉藤博氏、高橋亨氏の議席維持が至上命題。支持基盤の労働組合が弱体化する中、無党派層の浮動票をどう積み上げるかが共通課題となる。

 自民は現職の川尻秀之氏、佐々木俊雄氏を公認し、知事選に出馬した高橋はるみ氏と連動した選挙戦を展開する。道議会与党の強みと、民主党への批判をバネに票を伸ばせるかがポイント。

 公明は、参院に転出した横山信一氏の後継として志賀谷隆氏を擁立。強固な支持基盤で初当選を目指す。共産は古岡友弥氏の若さを武器に、前回選挙で失った議席の奪還を目指す。

 みんな公認の三遊亭洋楽氏は無党派層に狙いを絞り、既存政党の批判票を集める構え。大日向豊吉氏は出馬表明が2月末と出遅れたが、新幹線の現函館駅乗り入れ実現に政策を絞って選挙戦に臨む。

 ●北斗市区

 現職で3選を目指す長尾信秀氏は市内全域をくまなく回り、組織固めに余念がない。自民公認の新関一夫氏は市内2巡目に入り、政策の浸透を図る。元職の河野光彦氏は旧渡島支庁区時代の支持者を中心に、こまめに市内を回っている。どの候補も住宅地の七重浜、追分地区での浮動票獲得に力を入れる。

 ●渡島総合振興局区

 七飯に地盤を持つ現職・冨原亮氏と八雲町役場出身の新人・笹田浩氏、父の故・正氏の地盤を引き継いだ新人の川村主税氏の対決。今回から定数が3から2に減り、地域間競争の様相も一層顕著に。各氏とも大票田の七飯町をはじめ、地元候補が出ない森町での集票、掘り起こしに力を入れている。

 ●桧山振興局区

 前回に続き、現職の福原賢孝氏と新人、佐々木俊司氏の一騎打ち。福原氏は連合や道農民連盟の支持を得て基盤を固めており、知事選との連動で3選を目指す。自民党は今月上旬に佐々木氏を擁立し、無風から一転して選挙戦に持ち込んだ。短期決戦で保守層の結集を図り、議席奪還を目指す。

提供 - 函館新聞社


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